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見えないステージ

モモのバレエの発表会が無事おわりました。
とても緊張していたので
いえ、モモじゃなく、私が(え?)
とりあえずほっとしました。

モモさんは、なんでも他人の出方を見てから
ものごとを始める人です。
運動会では、ピストルがなって
皆がスタートしてから安心して走り出します。

これはもう、性格だなと
つくづく思います。
いくら、「ピストルが鳴ったら出ていいんだよ」と教えて
本人が「わかった」と言ったとしても
性格が、それを許しません。

そんなモモさんにとって、バレエでいちばん難しいことは
音楽を聞いて、ちょうどいいタイミングで
舞台に出ていくことです。

ソデで待っていても
誰も「ハイ!」と背中を押してはくれません。
とくに先頭は難しい。

練習の時には、音楽を聞いて動くことができたのに
リハーサルではタイミングが遅れてしまいます。
先生にも注意され
家に帰ってからメソメソしていました。
「ぜったいムリ。出ていけない。
 いつ出るのかわからない。」

だから、この発表会は、モモがタイミング良く
舞台に出ることができれば
二重丸なのだと思っていました。
モモは、勇気を出す、という心の作業を
ふだんの何倍もしたことでしょう。

ひとつ困難を乗り越えて
モモさんはまた、バレエが好きになったようです。

普段は見ることのできない
上級生たちの踊りにふれることができるのも
発表会の楽しみです。

モモの教室には、一人上手な男の子がいて
見た目もホント、美少年なんですね。
うまい人っていうのは、もう小学生くらいから光ってます。

リハーサルでその子がパーンとジャンプしたりすると
後部座席で見ていたお母さん達が
「はぁぁぁ~」といっせいに溜息をつき
まったく同時に「かっこいい・・」とつぶやくのでした。
生徒に萌える母達ってどうよ(笑)
いや、私もその一人ですが。

バレエダンサーって、舞台もいいけれど
ジャージとかラフなスウェット姿で
ストレッチしていたりするのが
どうにも美しいと感じてしまう私です。

ちなみにモモさんは、学校でソーラン節を習い始めたのですが
バレエの何倍もイキイキしながら踊ってます。
ものすごいガバッと股を開いて
美しい膝の角度をキープし
「これは魚をとる動きだよ!」と解説しながら
ドッコイショ~、ドッコイショと歌っております。


        (2009/4/28)


真夜中のウソマツゲ

モモのバレエの発表会が近づいてきました。
半年前に厳しいバレエ教室に入ってから
モモさん、がんばってレッスンしています。

親の私の方にもミッションが降りかかりました。
「子どもの舞台メイクは母がやる。
 メイク道具も自分でそろえる」
バレエのメイクというと、あれですね。
20090424c
ここまでやらなくいいんですが
(あ、うちはトロカデロ大好きです!)
かなり特殊なメイクです。

バレエ教室の方で、新人ママには
メイク講習会があるんですけれど
気がついたら、私は呼ばれずに講習が終了してました。
モモがバレエ経験者だったので
スタッフの方たちも私が新人だということを
忘れていたようです。

「メイクって誰がやるんですか?」と尋ねたら
「え?知らないの!?」と皆にどよめかれて
慌ててベテランママさんたちに指導してもらいました。

まずメイク道具を収納する箱を用意して
チャコットのドーランやパウダーをはじめ
小物をそろえていきます。
そして、すべてに名前を書きます。
楽屋での落とし物は、迷惑になるので。

道具をそろえたら、メイクの練習。
私自身、ふだん自分の顔に手をかけないので
アイホールのとらえ方が分からない・・・
「外国人みたいなダブルラインをつくって」
と言われてから、海外ドラマの女優さんたちの
アイホールが気になって仕方ありません。

モモさんに顔を貸してもらいました。
20090424a

目の下クマ?
あああ、だめです、こんなんじゃだめですッ!

リキッドのアイラインって習字みたいだわ。
二度書きしたらうまくいかないし。

cavoさんという方のブログで
素敵なメイクを公開して下さっているので
勉強させていただきました。
教室によってメイクの特徴が違うので、まったく同じではありませんが
アイラインの引き方など、とても参考になります。

20090424b

最初よりだいぶマシになりました。
当日はもっとハデにやります。

夜中に自分の顔で練習したりもします。
真夜中に、ウソマツゲを描き入れるアラフォーの女。
こわい、こわすぎる・・・
今大地震が起きたら、私はこのまま逃げるのだろうか?

そして、そのウソマツゲを落とそうとして
「ビオレ しっかりアイメイク落とし」で拭き取ろうとした時のこと。
なんじゃこりゃ!
痛い、痛すぎです、このメイク落とし。
目の周囲ががヒリヒリ。こんなの子どもに使えません。
アットコスメで調べたら
多くの人が、痛い痛いと書かれていました。
慌ててアットコスメ1位のソフティモに買い換えです。
ああもったいない。
もっと早くアットコスメ読めばよかった。

買って良かった子どもメイクの道具は
・KATEのホワイトアイライナーペンシル(細くて安い)
ベルサイユのばら レディオスカル リキッドアイライナー(黒が濃くてにじみにくい)
スプリングハート ロングラスティングアイライナー(細くて安い)
メイベリン エクスプレスオフ(アイメイクの直しに便利)

チャコットのアイライナーはこするとポロポロっと取れるので
直しに便利と言われていますが
そのぶん付け心地がごわっとする気がするのですが
そんなことないですか?
アットコスメで1位の、メイベリンのジェルアイライナーは
太い線は書きやすいのですが
習字でいう「はらい」の部分が私はうまく出来なかったので
小さな子どもの目にはどうかな、と思います。

こんなにアイラインばっかり気にして
数日過ごしていたら
なにもいじってない自分の目が
どうもショボイように感じてきました。

街でアゲハなギャルを見かけては
「この人も、ウソマツゲとったら
 ショボそうな目やな~」
と思ったりしています。

        (2009/4/24)


検証・子どもの行動

大人だったらやらないことを
ちびっこは、ついやってしまいます。

身に降りかかるトラブルを
予測できない
いや、予測する気もないのが
子どもという生き物の特徴です。

今日はそんな、子どもたちの
「大人だったらやらない行動」を挙げてみたいと思います。

大人だったらやらない行動

○洗面所で顔を洗った後、5分ほど部屋でくつろぎ
  「ああ、顔ふくの忘れた」と、顔がびしょびしょな事を思い出す。

○テーブルの近くで理由もなくジャンプして
 落下時にあごを打ち付け
 舌をかんで流血。

○「トイレの水の中にバスタオルをつけてしまった」と報告してくる。
 原因は不明。

○好きな食べもの(ウィンナーや玉子の黄身など)を
 よりによって床に落とし、泣く。
 大事にとっておいたものは、8割の確率で落とす。

○家具の裏側に入りこんで
 人間クイックルワイパーと化す。

○宝物箱の中から、ミカンの皮が出てくる。

○和式トイレについて
 「おしっこゆげ(湯気)がくるから嫌なんだよね」と
 不平を言う。

○おしりを拭いていたら、指にウンチがついてしまう。
 その指を見つめながら
 反対の手で鼻をつまむ。

私はこういう場に居合わせたとき
たいてい、何て言ったらいいのか分からなくなります。

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        (2009/4/13)


アキバより、父帰る

私の父は、昔
アマチュア無線を趣味としていた。
元祖、アキバ系だ。

私が小さい頃、家には3畳ほどの薄暗い部屋があって
そこには、父が集めたアマチュア無線の部品
つまり、母や私にとっての「ガラクタ」が
山のように積まれていた。

秋葉原が昔、問屋街だった頃
父は秋葉原が大好きだった。
たぶん、仕事の合間に秋葉原に通って
愛すべき部品達を探し歩いていたのだろう。

父は、野田に家を建てた時
秋葉原を中心とした、半径30kmの円を地図に書き入れ
その円の内側で土地探しをしたのだと
母が言っていた。

今、グーグルアースで
秋葉原から野田の家まで距離を測ったら
27.8kmだったから
その話は本当だろう。

小学生だった私は
時々、秋葉原に連れていってもらった。

たしか、駅を出るとすぐに問屋街があって
父はそのごちゃごちゃした入り口に
迷わず入っていった。
私は、迷子にならないように
必死で父の後を追いかける。

父は、顔なじみの電気屋に行くと
といっても、それぞれの店には
店舗がある訳でなく
露店みたいな感じなんだけど
八百屋の、キュウリやトマトがのっているような
プラスチックの青いザルを手に取り
そのザルに、小さな部品をのせていく。

他のお客さんも無言で
青いザルに部品をのせていく。
まるでキシリトールのガムみたいなチップや
カラフルな電線を
私はじっと見つめていた。

そうやって父は秋葉原で買い物をして
電車の音がする食堂で
私に冷やし中華を食べさせてくれた。

仕事が忙しくなるにつれ
父はアマチュア無線の夢をあきらめたようだ。
かわって、時代はコンピューターの世界へと突入し
父はMS-DOSなんてコンピューターの言葉に
夢中になっていった。

NECが98なんてパソコンをつくっていた頃は
秋葉原はまだ青いザルのイメージだったと思う。

その後、仕事を引退し
畑仕事をしながら、ひっそり暮らすようになって
父は秋葉原に行くこともなくなった。

そんな父から、今朝メールが届いた。

 「件名: 秋葉原に買い物に行く
  本日は電車で、秋葉原に一人で行ってきます」

10年近く足を運んでいなかったらしい。
「一人で行ってきます」の文字に
父の決意を感じる。

秋葉原駅に着いた父から、電話がかかってきた。

「駅前が も の すごーく変わってるんだよッ!
 おれが行ってた店なんてもうわからない」

そりゃあもう、昔の面影はないでしょうよ。
「メイド喫茶に迷い込まないようにね~。
 コスプレとか、いろいろ見物しておいで~」
と、私がゆるく励ますけれど
警察もいるから大丈夫だ!
 身辺気をつけて用が済んだらすぐ帰る!!
などと半ばパニクっている。
(例の殺傷事件を思い出したらしい)

母が病気をしてから、看病や治療のことで
父も何かと気落ちしていることが多いから
たまには息抜きに
昔好きだった秋葉原を歩くのもいいんじゃない?
と思うんだけど。

昼過ぎに、また父からメールが届いた。

私が新居用に、LANケーブルと電話線を
買ってきてと頼んだこともあり
メールにはこんなことが書いてあった。

「 件名: 買い物と食事

  ランケーブル cat6 \1860
  電話ケーブル 6極4芯 \630

  モーニング娘もどき 色々

  お巡りさん多数

  結局 寿司屋 英語のアナウンス

  帰る 」

秋葉原には
モーニング娘みたいなコスプレの人がいて
お巡りさんがたくさんいて
いろいろ迷ったけど、結局寿司を食べて
寿司屋には英語のアナウンスが流れていた、と。

元祖・アキバ系の
初アキバ体験はこんな感じだったようです。

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        (2009/4/5)


春休み

ハナは道を歩いていると
たいていペラペラ喋っています。

意味が通じて会話になることもあるけれど
空想の世界に入り込んで
台詞らしきものを一人で喋っていることもあります。

よく質問もしてきます。
「どうして○○には××って書いてあるの?」
なんて、答えがあるような、ないような質問。

今日も電車の踏切を歩いていると
「どうして線路には石がいっぱいあるの?」
と聞いてきました。

「うーん、線路にあるのが
 石じゃなくて砂だったらどうなるかな?」
と私が聞き返すと
ハナはちょっと考えて
「やわらかくて、へこんじゃうね」と答えました。
「風で飛んじゃうかもね」と、私。

「じゃあ、石じゃなくて粘土だったら?」
と、尋ねると
「電車にくっついちゃう!」と、ハナ。

「こーんなに大きな石だったら?」
「電車にぶつかるね」

今度はハナの方から
「葉っぱだったら?って聞いて!」とせかすので
言われるまま「葉っぱだったら?」と聞くと
ハナはうれしそうに「電車がすべっちゃう!」と答えるのでした。

その後は
「イチゴだったら?」とか
「虫だったら?」とか
線路に敷くものをあれこれ話し
私は今握っているこの小さな手が
ずっとこのままだったらいいのに、なんて
ふと考えるのでした。


ところで
12月に上棟した新しい家は
棟梁さんがコツコツと造って下さっていたのですが
3月の半ばに木工事が完了しました。

家の完成が予定よりも早くなりそうなので
5月で考えていた引越を
4月の末に早めることになり
慌ただしく入居の準備を始めたところです。

モモとハナのほうも
少しずつお友だちとの交流がでてきて
遊びに誘ってもらったり
私もお母さんたちとお茶したり、という機会がでてきたので
春休みはやっぱり、あっという間に過ぎていきそうです。

        (2009/3/30)


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